2006-08-31

Metallica/Metallica

Metallicaの5枚目のアルバムで大ヒットアルバム。
初めて聞いたときの印象は「なんて音のいいアルバムなんだろう」でした。
その後に感じたことは「ジェームス歌美味くなり過ぎ!」でした」。
難しい音のことはわからないのですが、その後もこんなにいい音のアルバムを
聞いたことはないような気がします。
世間的には「Metallicaの代表作」「Metallicaはこのアルバムで終わった」と
評価が分かれるようです。
個人的には次のように感じています。
このアルバムは80年代HR/HMムーブメントの最終章だと
80年代初頭にイギリスで始まったNWOBHMのムーブメントはIron MaidenやDef Leopard
などのビックバンドを生み出し、そのムーブメントはアメリカにも飛び火し、
LAメタルのブレイクにつながりました。
レコード会社はこぞって、HR/HMバンドを探し、多くのバンドがデビューしました。
その後ムーブメントを決定付けたのはBon Joviの「Slippery When Wet」でした。
そしてMetallicaまでもが大ヒットを飛ばすことになります。
もちろんMetallicaには実力もありますし、私も好きですが、ある意味
アンダーグラウンドであったHR/HMがここまできたということがすごいと思います。
ただし、このアルバムが作り出したへヴィなサウンドは、この後に大きな影響を
残し、引いては華やかなりし80年代HR/HMを終焉に追い込んでしまったのかも
知れません。そういう意味ではエポックメイキングな1枚です。


【各曲解説というか感想】
1. Enter Sandman
 この曲の音の良さが全ての印象なのだと思います。
 ある意味簡単なリフなのですがそれを昇華しきっているところが
 すごいです。その点はロック・フジヤマでマーティーも指摘していました。
2. Sad but True
 まさにへヴィネスといったサウンド。
3. Holier Than Thou
 このアルバムの中では”走っている”曲です。
 もちろんそれまでのMetallicaに比べれればというマニアも多いと
 思いますが・・・
4. Unforgiven
 7と並ぶ協力バラード。
 今までにもバラードはあったのですが、こんなに美しい曲は
 これまでのMetallicaにはありません。
5. Wherever I May Roam
 個人的には非常に好きです。
 Metallicaにしてはリフもメロディーもキャッチーだと思います。
6. Don't Tread on Me
いわゆるへヴィサウンド。好きです。
7. Through the Never
 アルバムの中では最も走っているアルバム。
 「寿司!鳥!風呂!寝ろ!」です。
8. Nothing Else Matters
 超強力バラード。ある意味ではこのアルバムのハイライト。
9. Of Wolf and Man
 何とも形容しがたいのですが、頭から離れないサウンド。
 ジェームスのボーカルが効いています。
10. God That Failed
 ベースの音が生きるへヴィサウンド。
11. My Friend of Misery
 冒頭のベースが印象的。
 個人的には好きです。もう少しサビがよければいうことありません。
12. Struggle Within
 正直あまり印象にありません・・・
 路線としては7に近いです。



明日はもう1回Mで始まるバンドで

2006-08-30

Under Lock and Key/Dokken

Dokkenは日本でも非常に人気の高かったバンドです。そのDokkenの3rdアルバム。
ジョージのギターはカミソリ?ギターとも言われギターキッズを魅了したものです。
あとDokkenと言えば仲の悪さで有名です。
それが頂点に達するのは次のBack For The Attackです。
次のアルバムはそのギスギス感が緊張感を与え、非常に人気が高いです。
それに比べるとこの3rdはミドルテンポの佳曲が多く一見地味な印象があるかも知れません。
でもその曲のクオリティの高さがDokkenの魅力ではないでしょうか。
先ほども述べた通り何かとジョージが注目されがちですがでもやっぱりDokkenはドンではないでしょうか。
だってバンド名がDokkenなのですから・・・

【各曲解説というか感想】
1. Unchain the Night
 次の2とあわせてこのアルバムを象徴する曲です。
 ミドルテンポの佳曲です。
 1曲目にしては地味すぎる気もします。
2. Hunter
 1で述べた通りなのですが当時のLAの中では不思議なくらいの落ち着きぶりです。
3. In My Dreams
 「エルム街の悪夢」の主題歌でも知られるヒット曲。
 ある意味Dokkenの代表曲かも知れません。
 サビは前作のInto The Fireの使い回し?との説もありますがいいものはいいです。
4. Slippin' Away
 アルバムの中では一番印象の薄い曲です。ちょっぴり幻想的。
5. Lightnin' Strikes Again
 A面最後は一転してアップテンポな激しい曲。
 ドンもシャウトしてます。
6. It's Not Love
 またまたミドルテンポな曲。ホントに渋すぎです。
7. Jaded Heart
 バラード。2ndのAlone Againやベスト盤のWalk Awayと比べると
 少し見劣りしますが、よく聞くといい曲。
8. Don't Lie to Me
 個人的にはアルバムベスト。Dokkenの中でも最も好きな曲の一つです。
 いわゆる哀愁メロディです。
 ドンの少し湿ったボーカル、美しいコーラス、ジョージのリフなど
 Dokkenの魅力が一番出てると思うのですが・・・
 是非一度聞いてみてください。
9. Will the Sun Rise?
 路線的には8と同じですが、出来はこちらは今ひとつ。
 といっても8との比較なので十分合格点というか名曲の部類に入ると思います。
10. Till the Livin' End
 最後もアップテンポの攻撃的な曲。

実はドンのボーカルはすごく好きです。上手いと思ってます。



明日はMで始まるバンドにします。

2006-08-29

7800 Fahrenheit/Bon Jovi

ブログを書こうと決めた時から、一発目はこのアルバムにしようと考えてました。
最初に書きますが、Bon Joviは一番好きなバンドです。
でもこのアルバムが一番好きかと聞かれると、多分イエスとは答えないでしょう。
世間的な評価も「一番地味」とか「失敗作」とか散々な扱いです。
今年4月の日本公演でもこのアルバムからは1曲も演奏されませんでした。

でもこの歳になって改めて聞いてみると、結構いい曲が多いと思います。
もちろん捨て曲というかつまらない曲もあるのですが、きらっと光る曲もあります。

時代的にはいわゆるLAメタルブームが落ち着いてきたころ、
そしてSlippery When WetでBon JoviがそしてHR/HMが大ブレイクする前夜。
おそらく彼らも一番迷っていた時期だと思います。
そういう時代のアルバムだからこそ、彼らの才能を一番うかがい知ることができるのでは
ないでしょうか。

【各曲解説というか感想】
1. In and Out of Love
 ベストアルバムCross Roadにも一応収録されているこのアルバムの
代表曲?
 まあ普通の曲かな。
2. Price of Love
 個人的にはアルバムベストソング。これだけでも聞く価値十分。
 わかる人にはわかると思いますがBon Jovi節炸裂です。
 Bon Jovi節は初期の曲に共通するいわゆる哀愁メロディなのですが、
その中でも秀逸のできだと思います。 
3. Only Lonely
 確かこのアルバムからの最初のシングルカット曲。
 2とあわせてこのアルバム最大の聞きどころです。
4. King of the Mountain
 ジョンとリッチーの共作なのですが、正直つまらないかな。
5. Silent Night
 わりとシングルで成功したバラード。これ以降のアルバムの
バラードと比べると小粒な印象。
6. Tokyo Road
 知ってる人も多いと思いますが、Bon Joviが世界で最初に
ブレイクしたのが、日本です。
 日本で火がついてその後世界的に成功したバンドも多いですが、
そういったバンドに多いのが日本に向けた曲。
 これもそのパターンです。Queenだと「Teotoriatte」でしょうか。
Hootersの日本語版Jonney.Bというのもありますが・・・
 実はそんなにいい曲ではないと思います。そのくせ「日本ファンの
ためにTokyo Roadを」というパターンが好きじゃありませんでした。
 Cross Roadは日本版とアメリカ版とヨーロッパ版があるのですが、
日本版にだけはこの曲が収録されています。
 当時は「Tokyo RoadはいいからPrayer'94にしてくれよ・・・」と
思ったものです。
 何かというと日本では5とこれとが代表曲と」なっているから
アルバム全体が印象が悪かったのかも知れません。
 今日改めて帰りの電車で聞いたのですが5共々結構いい曲です。
脱帽。
 ちなみに「さくらさくら弥生の空は見渡す限り〜」はプロデュー
サーのランス・クインの彼女が歌っているそうです。
7. Hardest Part Is the Night
 ホントにいい曲です。当時は印象薄かったのですが、Bon Jovi節全快。
 隠れた名曲です。
8. Always Run to You
 これもなかなかいいです。サビが・・・
 地味なのはサビ以外がイマイチだからでしょうか。
 逆にサビがイマイチだとがっかりします。
 個人的にはMSGのLooking out from nowhereなんてサビまでは
最高なのにサビがイマイチの典型だと思っています。
9. (I Don't Wanna Fall) To the Fire
 はっきり言って今ひとつ。
10. Secret Dreams
地味ですがしっとりした名曲。

iTMSで購入

Bon Jovi - 7800 Fahrenheit






明日はDで始まるバンドにするつもりです。

はじめまして

気がつけば30代も後半に突入しました。
この歳にもなると、CDを引っ張り出してきて聞くのもおっくうになります。
しかし、iPodがその状況を打破してくれました。
iPodに入れておけば気が向いたときに聴きたい曲が聴けます。
また、シャッフル機能は、新鮮な驚きを与えてくれます。

そこで、私のiPodに入っているHR/HMのアルバムを中心に毎日1枚ずつアルバムを紹介していきたいと思います。
なるべく毎日続けられるようがんばります。

あくまでも個人的な感想なので読んで気を悪くしないでください。