2006-09-30

Holy Diver/Dio

Rainbow、Black Sabbathと渡り歩いた
ロニー・ジェームス・ディオが結成した
Dioのデビューアルバム。
ギターはこの後Whitesnake、Def Leppard
に在籍するヴィヴィアン・キャンベル。
ヴィヴィアンのギターはピロピロ系なので
すが、少なくともこのアルバムでの2人の
相性は会っていると思います。

ロニーは中世的なイメージが強いですが
比較的ポップな面も持ち合わせており、
このアルバムはバランス良く配合されて
います。

【全曲解説というか感想】
1. Stand up and Shout
 1曲目はアンセム的な曲。
2. Holy Diver
 最もDio的な曲でしょう。
 ミディアムテンポのしっかり腰を
 おろしたサウンドです。
3. Gypsy
 冒頭のリフが印象的な曲。
 ロニーのヴォーカルもいいです。
4. Caught in the Middle
 ポップなリフの曲。
 メロディもポップで中世的なもの
 を期待すると肩すかしを食うかも。
5. Don't Talk to Strangers
 スローなアコースティックから
 始まり盛り上がる曲。
 ある意味このアルバムのハイライト。
6. Straight Through the Heart
 まあ普通かな。Dioっぽいです。
7. Invisible
 ちょっと雰囲気の変わった感じから
 入る曲ですが後半は普通にDioらしい。
8. Rainbow in the Dark
 キーボードが印象的な名曲。
 かなりキャッチーなメロディライン
 なのですが、時代的にLAメタルの
 影響が大きいです。
 いずれにしてもDioの代表曲であることに
 代わりはありません。
 Rainbowにこだわりがあるのはロニー
 なんですね。
9. Shame on the Night
 こちらも雰囲気が変わった感じで始まる曲。
 後半はDioっぽいです。

iTunes Storeでは一部しか買えません。

Dio - Holy Diver




明日はRにしようと思ってます。

2006-09-29

Transcendence/Crimson Glory

ということで、ようやくCにたどり着きました。
典型的なHM、正統派のHMを教えてください、と
言われたら結構悩みません?

例えばIron Maidenでも少しクセがあります。
メイデンの場合はどうしてもベースが際立って
いますし、リズム的にも展開が複雑だったり
します。
Acceptなんかも典型なのかなと思ったりする
のですが、ウドのヴォーカルはクセがありすぎ
です。
他のバンドでもたまにポップな曲があったりして
なかなか難しいです。

そういう意味ではこのCrimson Gloryは
まさに正統派HMと言えます。
このアルバムは忘れかけた頃に突然出た2nd
アルバムなのですが、ハイトーンヴォーカル
といい、ギターといい、HMそのものです。
しかも名曲ぞろい。

唯一クセがあるとしたらメンバーがなぜか
仮面をかぶっているところです。(笑)
だから売れなかったんだと思います。

【全曲解説というか感想】
1. Lady of Winter
 ハイトーンヴォーカルが伸びやかな名曲。
2. Red Sharks
 ちょっぴり異色な感じがするアップテンポの曲。
 アルバム代表曲の一つ。
3. Painted Skies
 アコースティックから始まるパワーバラード。
 サビのメロディーが美しく、ハイトーンヴォーカルが
 とにかくすごいです。
4. Masque of the Red Death
 ギター・リズム・ヴォーカルのバランスが抜群の名曲。
5. In Dark Places
 スローテンポの曲。まあわりと普通です。
6. Where Dragons Rule
 ドラマティックな展開の曲。
7. Lonely
 感動的な名曲。ハイトーンヴォーカルが美しい。
8. Burning Bridges
 アコースティックを上手く生かした曲。
9. Eternal World
 クラッシックな展開からツインリードが炸裂。
 ギターがおいしい1曲。
10. Transcendence
 ラストは少し変わった雰囲気の曲。
 アジアの雰囲気。

さすがにiTunes Storeにはありません。

明日はDにします。

2006-09-28

Diary of a Madman/Ozzy Osbourne

昨日は風邪でダウンして結局更新できませんでした。
ということで昨日の予定だったC は次回にとっておくと
して、今日はOzzy Osbourneの2ndアルバムです。
ランディーはこの後、飛行機事故で亡くなってしまい
ますので、ランディーの遺作でもあります。

このアルバムは基本的に1stアルバムの路線を引き
継ぐ形で作られていますが、より音が良くなっています。

ただし、個人的には曲が1stほどは強力ではなく、
ランディーのギターも少し散漫な感が否めません。
逆に言えばバラエティーに富んでいますが・・・
と言いつつも結構お気に入りの曲があったりします。

【全曲解説というか感想】
1. Over The Mountain
 リフの名曲。メロディーラインもいい。
 ランディーのギターが全開です。
2. Flying High Again
 ポップな感じの曲。
 個人的にはいまひとつ。
3. You Can't Kill Rock And Roll
 ちょっと意外性の曲です。
 いい曲なのですがなぜか意外性を感じてしまいます。
4. Believer
 ベースで始まるスローな曲。
 結構ヘヴィですがちょっと退屈かも。
5. Little Dolls
 リフは最高。メロディーはちょっと退屈。
6. Tonight
 バラード曲。1stのGoodbye to Romance
 と比べると出来は今一歩ですが、ある意味
 Ozzyらしからぬメロディーがいい曲です。
7. S.A.T.O.
 歴史的名曲。ランディーのベストプレイだと
 思います。
 印象的なリフとメロディラインが完璧です。
 ソロの部分はちょっとやり過ぎかも。
8. Diary Of A Madman
 路線としては1stのMr.Crowleyなのですが
 華やかさが今一歩かもしれません。
 名曲であることに変わりはありません。

ソニーということでiTunes Storeでは購入できません。

明日こそはcで

2006-09-26

A Night at the Opera/Queen

土曜日から2泊3日で旅行に行ってきたのですが、
昨日は疲れていて結局更新出来ませんでした。

今日はがんばって更新します。
さて、何にしようか旅行中は結局あまり考えられず
一つ候補は思いついたものの全曲感想が難しそう
なのでそちらは改めてアルバムを聞き直した上で
書こうと思います。

ということで本日は少し逃げが入っていますが
全曲が完璧にわかるこの超メジャーバンドで
いきます。

邦題は「オペラ座の夜」。
自作はA Day At The Racesということで
ジャケットデザインといいこの時期のQueenは
まさに様式美の塊といっても過言ではありません。

QueenはHR/HMじゃないだろうとの批判が
あるかも知れませんが、この様式美こそファンが
求めるHR/HMではないでしょうか。
曲調は一部の曲を除いてHR色は薄いですが、
ハーモニーの美しさ、ドラマティックな曲展開
など、どれをとっても一級品です。

HR/HMファン的には?の方が好みかも知れませんが
(個人的にも何か1枚と言われれば?ですが)
世間的なQueenの最高傑作です。

【全曲解説というか感想】
このアルバムはトータルで考えた方がいい、いわゆる
コンセプトアルバムですが、あえて各曲ごとに。
ちなみにコンセプトアルバムの定義は難しいのですが
一つのテーマに沿って展開するのが特徴です。
また一方テーマに沿っていなくても曲間にこだわった
ものもコンセプトアルバム的な扱いを受けることが
多いです。
前者は例えばQueensrycheのOperation:Mindcrime
とかが代表だと思います。
よくコンセプトアルバムの元祖と言われるThe Beatles
のSgt. Pepper's Lonely Hearts Club Bandなどは
一部でテーマはつながっているものの、むしろ後者的に
曲間をつないだりすることで成り立っています。
そしてこのアルバムも後者の非常に典型だと思います。
1. Death on Two Legs (Dedicated to...)
 アルバム中最もHR色濃い、Queen史上随一のアップテンポ
 ナンバー。ギターの音が多いわけではなく、むしろコーラス
 中心なのですが、この激しさは何なのでしょうか。
 ちなみにライブアルバムで聞いた方がそのかっこよさは
 更に引き立ちます。
2. Lazing on a Sunday Afternoon
 一転してシャンソン風?なのかなポップな曲です。
 非常に短くブリッジ的な役割を果たしています。
3. I'm in Love With My Car
 ロジャー・テイラー(ds)の曲で自身がリードヴォーカル
 を務めています。
 この曲ではしゃがれた味のある声なのですが、コーラスでは
 ロジャーは基本的にハイトーン部分担当です。
 ロジャーの代表作の一つです。
4. You're My Best Friend
 ジョン・デーコン作曲の名曲。
 ポップな曲調ですが、メロディーがすばらしいです。
5. '39
 ブライアン・メイ(g)の曲でこちらも自身がリード
 ヴォーカル。ただしライブではフレディがリードです。
 アコースティックギターの優しいそしてスケールの
 大きい曲です。
 フレディ追悼コンサートではジョージ・マイケルが
 ヴォーカルを担当。
6. Sweet Lady
 ギターサウンド全開のHR曲ですが、激しさは
 あまり感じません。
7. Seaside Rendezvous
 再び短い曲です。楽しい曲です。
 むしろ曲間として上手に使っています。
8. Prophet's Song
 ギターサウンドが激しいHR曲。
 途中のアカペラはゾクゾクさせます。
9. Love of My Life
 余りにも美しすぎるバラード。
 ただこの曲を作るときフレディが誰を想像したかを
 考えるとちょっと怖い気もします。
10. Good Company
 カントリー風のブライアンの曲。
 Beatlesぽいかな。
11. Bohemian Rhapsody
 有無を言わせないQueenの代表的名曲。
 今さら何を言うこともないでしょう。
12. God Save The Queen
 最後はギターでイギリス国歌。
 完璧な様式美です。

iTunes Storeで購入


Queen - A Night At the Opera







明日は考えていたCで

2006-09-23

Bent Out of Shape/Rainbow

Rainbowというバンドをどう捉えるかで評価が
大きく変わるアルバム。
普通バンドは一定のものではなく、時が経つ
につれ変化していくものです。
通常バンドの初期からのファンの場合、彼ら
がなぜファンになったかと言えば、当然その
バンドの初期のスタイルが好きだからでしょう。
でもバンドは変化していきます。
初期のファンは「昔は良かったのに・・・」と
嘆くわけです。

Rainbowはその名が示す通り7色の虹のようなバ
ンドです。
初期と後期では全く違います。
初期に思い入れの強いファンからすれば許せな
いアルバムなのでしょう。

個人的には、Rainbowについては後追いの人なの
で、初期も後期もそして中期も好きです。
このアルバムはロックアルバムとして非常によく
出来た完成度の高いアルバムです。
そして間違いなくRainbowの代表作であり、少な
くとも後期Rainbowの最高傑作です。
また、ジョー・リン・ターナーの最高傑作でも
あります。

【全曲解説というか感想】
1. Stranded
 1曲目は非常におしゃれな曲。
 HR/HM色は濃くないのですが、決して軟弱では
 ありません。
 都会的センスというか大人を感じさせる曲です。
2. Can't Let You Go
 オープニングのキーボードが印象的なバラード曲。
 バラードとは言うものの泣きの曲ではなく、胸を
 締め付けられるような切ない曲です。
3. Fool for the Night
 アップテンポの曲。アルバムの中ではちょっと
 異質な曲です。
4. Fire Dance
 アルバムの中では最も速くそして激しい曲。
 でも、いい意味でどこか冷めた印象があります。
 Fireなので燃えるような感じなのですがその炎に
 触れてみるとなぜか冷たいそんな感じです。
5. Anybody There
 リッチーの泣きのギターが堪能できるインスト
 バラード。
 短い曲なのですが涙があふれます。
6. Desperate Heart
 個人的にはアルバムを代表する曲だと思っています。
 とにかくセンスの良さが光ります。
 ギターは控えめですが印象的。
7. Street of Dreams
 世間的にはこのアルバムハイライト。
 私も大好きです。
 いわゆるデジャ・ヴがテーマです。
 ジョーはわりとこのテーマ好きですね
 非の打ちどころのない完璧な楽曲です。
8. Drinking With the Devil
 アップテンポの曲。
 ちょっと手抜きかも。
9. Snowman
 有名なイギリス?のアニメのテーマ曲。
 静かな雪の雰囲気が良く伝わります。
 Deep Purple再結成後リッチー御大はなぜかこの曲が
 一番好きだとおっしゃっていた記憶があります。
10. Make Your Move
 8と同じ。でもこっちの方ができはいいかも。

iTunes Storeで購入
 
Rainbow - Bent Out of Shape




月曜日まで旅行にいきます。ですので、ちょっとお休み
しますが、月曜日は・・・旅行中に考えます。

2006-09-22

Back for the Attack/Dokken

Dokkenの4thアルバムかつ当時の事実上ラストアルバム。
このアルバムではドン・ドッケン(Vo)とジョージ・リン
チ(g)の人間関係が最悪の状態に達しており、そういう
緊迫感の中で制作されたものです。
そのお互いの意地と意地とのぶつかりあいがこのアルバム
を良質な作品に仕上げているといっても過言ではないでし
ょう。

しかしながら、残念なことにその緊張感は持続せず、解散
への道へとつながってしまいました。

【全曲解説というか感想】
1. Kiss of Death
 緊張感の極地ともいうべき曲。
 ジョージのギターは“カミソリギター”などと
 言われたりしますが、まさにザックザックと切
 り裂くように突き刺さります。
 またドンも珍しくシャウトしています。
 曲のテーマとしてはHIVについてなのですが、
 今考えるとぎりぎりアウトになりそうな感じで
 すね。
2. Prisoner
 非常にDokkenらしい曲で、方向性としては3rd
 アルバムの雰囲気に似ているミドルテンポの曲。
3. Night by Night
 印象薄いなという印象。
4. Standing in the Shadows
 こちらも印象薄いかも。3も4もどんな曲か分か
 っているんですが・・・
5. Heaven Sent
 当時のインタビューでドンが一番気に入っている
 と言っていた曲。
 スローテンポで君は天国の贈り物だという曲。
 ただし、最後にBaby,You're another one.
 と落ちがつきます。
6. Mr. Scary
 ジョージ渾身のインスト曲。
 ジョージファンにはたまらない1曲。
 当時はあの名曲にそっくりじゃないと言われて
 ました。
7. So Many Tears
 Dokkenらしい名曲。
 ジョージの鋭いギターリフにのせ、ドンが歌い
 あげるミドルテンポの曲です。
 この曲を聴いていると2人のバランスは最高なん
 ですが・・・
8. Burning Like a Flame
 ポップな売れ線曲。
 売れ線だからというわけでなく、Dokkenは暗い
 曲の方がいいということで、個人的には好きで
 はありません。
9. Lost Behind the Wall
 当時はまだベルリンの壁があったんだなとしみ
 じみ感じさせてくれる曲。
 7路線の曲で、お気に入りです。
10. Stop Fighting Love
 感動的な名曲。
 でもあまりこの曲がいいというのは聞いたこと
 がないのが残念。
 ミドルテンポのDokken節全開の曲です。
 ジョージのリフもいいし、ソロもいいです。
11. Cry of the Gypsy
 ミドルテンポのDokkenサウンドですが、名曲
 というには少し足りないです。
12. Sleepless Night
 こちらも少しポップな感じの曲です。
13. Dream Warriors
 映画のテーマ曲で、先行でシングルとして出さ
 れていました。
 ただし、曲の出来はよく、Dokkenの代表曲の1
 つです。

Dokkenは残念ながらiTunes Storeでは替えません。


明日から3日間旅行なのでお休みするかも知れませんが
明日だけは深夜にアップするつもりです。
Rでいきます。

2006-09-21

New Jersey/Bon Jovi

Bon Jovi4枚目のアルバム。
一番好きなアルバムは?と聞かれたら
おそらくこれと答えると思います。
3rdアルバムで大成功した彼らが作った
このアルバムには成功したからこそ
できる自分たちのやりたいことと
成功したからこそ失敗できないという
微妙なバランスの上に成り立っている
と思います。

残念ながらこのアルバムに伴う長期の
ツアーは、彼らを疲弊させ、バンドの
解散の危機へと追い込むことになって
しまいました。

何とか解散の危機は回避されたものの
90年代本国アメリカでは、グランジ・
オルタナブームが吹き荒れ、彼らは
辛酸をなめることになります。
ただし、これは本国に限った話で、
90年代にBon Joviが2回もオリコン
アルバムチャートで1位になったり、
イギリスでもマイケル・ジャクソンに
勝ってチャートの1位に輝いたりと
他国では結構売れていたのですが・・・

【全曲解説というか感想】
1. Lay Your Hands on Me
 前作のRaise Your Handsと対をなす?
 ナンバー。当時はライブのオープニング
 でした。シングルカットもされています。
2. Bad Medicine
 シングル第一弾。
 ロックンロール色の濃いナンバー。
 個人的にはちょっと苦手。
 Social Diseaseから続くお医者さんナンバー?
3. Born to Be My Baby
 売れ線を狙って作ったから本人たちは好きじゃない
 らしいのですが、個人的にはこれこそBon Joviだと
 思います。
 少し哀愁を帯びたメロディー、美しいハーモニー
 どれをとってもBon Joviです。
 売れ線を狙った割には2位止まりで1位にはなって
 いません。(ビルボードチャートでの話です)
4. Living in Sin
 バラード曲。一応シングルカットされています。
 最初のメロディーはいまいちなのですが、サビは
 感動的です。
5. Blood on Blood
 ジョンの半生を描いた曲。発売当時のインタビューでは
 一番気に入っていると言ってました。
 HR/HM色は弱いのですが、広くRockという意味で名曲です。
 これは個人的な見方なのですが、この曲は大成功を収めた
 ジョンが自分の半生を歌っており、CrushのJust Older
 ではその後の苦悩から吹っ切れた心境を語っており、
 割と雰囲気が似ています。
 Me,I'm just a singer in a long-haired rock'n'roll
 band.は歌詞としてはかっこ良すぎます。
6. Homebound Train
 最近あまり聞いていない曲です。
 あまり好きではないということでしょう。
 アメリカ人ぽい曲です。
7. Wild Is the Wind
 一応アルバム用の曲らしく、ライブではほとんど
 取り上げられません。
 しかし人気は高い曲で、このアルバムでは一番の
 お気に入りですね。
 いわゆるパワーバラード的な曲です。
8. Ride Cowboy Ride
 9の前置き曲です。ソングライティングはC.KidとK.Swing
 ですが要するにジョンとリッチーです。
 Captain KidもKing of Swingも前作のLetIt Rockに出てきます。
9. Stick to Your Guns
 あまり人気のない曲ですが個人的には大好きです。
 明るい感じのバラード曲でカントリーぽいのですが、
 スケールの大きさというかアメリカの広大さを感じることが
 できます。
10. I'll Be There for You
 人気の高いバラード曲。
 Bon Joviのバラード曲の歌詞は女々しいのが多いと思うの
 ですが・・・
 ジョンのヴォーカルががんばっています。
11. 99 in the Shade
 明るい感じのアメリカンロック。
 楽しい曲です。
12. Love for Sale
 最後はアコースティックのスタジオライブ演奏。
 ジョンとリッチーの掛け合いが楽しい1曲。

iTunes Storeで購入

Bon Jovi - New Jersey




明日はDでいきます。

2006-09-20

Trilogy/Yngwie Malmsteen

80年代を代表するスーパーギタリスト
イングヴェイの3rdアルバム。
80年代のイングヴェイのアルバムの中では
最も曲が充実したアルバムだと思います。
イングヴェイと言えば、速弾き、クラシカル
というイメージですが、このアルバムでも
その特徴が遺憾なく発揮されています。
このアルバムはもちろんギターアルバムと
しても優れているのですが、曲の出来が
いいので純粋にHR/HMアルバムとして
楽しめます。
私のようなギターキッズではない者が聞くと
時々うっとうしいところもありますが・・・

【全曲解説というか感想】
1. You Don't Remember, I'll Never Forget
 スケールの大きな1曲で、このアルバムを
 代表する曲。ギターも情感こもっています。
2. Liar
 非常にイングヴェイらしいリフの曲。
3. Queen in Love
 ミドルテンポの曲。わりと普通です。
4. Crying
 バラード系のインスト曲。
 イングヴェイの曲にはこれ系の泣きの曲が
 いつもあります。速さだけではなく泣きも
 魅力の一つです。
5. Fury
 個人的にはこの曲のサビが好きです。
 表情よく展開されるギターもいいです。
6. Fire
 ポップな1曲。個人的にはこれ系はちょっと
 苦手です。
7. Magic Mirror
 イングヴェイと言えばもちろんストラト
 なんですが、これはフライングVであると
 当時のヤングギターに書いてあった記憶が
 あります。
 そういう意味でいつもとちょっと雰囲気が
 違いますが、個人的には一押しの曲です。
8. Dark Ages
 ミドルテンポの地味な曲。
9. Trilogy Suite Op: 5
 イングヴェイ節満載のインスト曲。
 イングヴェイのインストの中でも最高の
 出来だと思います。速弾きが思う存分
 堪能できます。

イングヴェイはこの次のアルバムで
ジョー・リン・ターナーをヴォーカルに
迎え、世間の評価も高いのですが、
個人的にはこちらの方がおすすめです。
ドラゴンにギターで戦うジャケットは
センスが凄すぎますが・・・

iTunes Storeで購入

Yngwie Malmsteen - Trilogy




明日はまたBで。好きだな、俺も。

2006-09-19

Ride the Lightning/Metallica

Metallicaの第2作にしてスラッシュ・メタル史上
最高傑作アルバム。
個人的には、メロディー重視派だったりするので
スラッシュメタルは少し苦手なのですが、Metallica
のこのアルバムにはそういった嗜好をも圧倒する
凄さがあると同時に、きちんとしたメロディがある
と思っています。

Metallicaは常にシーンのトップを走り続けるバンド
であると思っていますが、かといってこのアルバムを
今聞いて古臭いと思うかというと、決してそんなことは
ないのが不思議なところです。

【全曲解説というか感想】
1. Fight Fire with Fire
 最初は静かに入り、炸裂するというお決まりパターン。
 最もスラッシュ的要素の強い曲です。
 はじめラジオで聞いたときには雑音かと思いました。
 しかし、今聞いてみると緻密な計算によって成立して
 いることがわかります。
2. Ride the Lightning
 この時期のMetallicaはなぜかタイトル曲が2曲目で
 しかも長い曲というのが定番のようです。
 その中でもこの曲は出来がいいと思います。
3. For Whom the Bell Tolls
 1,2とアップテンポの曲が続いて一転、今度はへヴィな
 曲です。
4. Fade to Black
 Metallica初のバラード?と言われています。
 美しいメロディーで始まり最後は盛り上がります。
 まさにスラッシュの1、ソリッドな切れ味鋭い2、
 重い3、そして静かなこの4と流れが完璧です。
5. Trapped Under Ice
 スピーディーなリフの1曲。
6. Escape
 キャッチーなメロディーで異色な曲。
 でもなぜかこのアルバムではぴったりはまります。
7. Creeping Death
 Metallicaを代表する名曲中の名曲。
 切れ味の鋭いリフ、感動的な展開、そして何と言っても
 Die,Die,Dieです。
8. Call of Ktulu
 ラヴクラフトの名作ホラーを題材としたインスト曲。
 ラヴクラフトはクトゥルフ神話で知られるホラー作家
 なのですが、直感的な恐怖とか精神的な恐怖とまた
 異なり、忍び寄る見えない恐怖を描くことが非常に
 得意な作家です。また作品自体が一貫性があり、その
 作風は多くの作家に影響を与えています。
 その恐怖を上手く表現した傑作曲です。

Metallicaですので、iTunes Storeにはありません。




ついでに「クトゥルフの叫び声」を含んだラヴクラフトも



明日はYでいきます。

2006-09-18

The Final Countdown/Europe

Europeの大出世アルバム。
Europeは北欧のスェーデンの出身。
(イングヴェイと同じです)
北欧出身のHR/HMバンドは当時は珍しく、
Europeの1stアルバムが日本で紹介された
当時はその日本人の琴線に触れるメロディーが
話題になりました。

この3枚目のアルバムではすっかりメジャーに
なり、全世界でヒットしています。
ヴォーカル ジョーイテンペストの歌のうまさ
ジョン・ノーラムの哀愁ギターがこのバンドの
特徴なのですが、このアルバムでは、ギターが
押さえ気味でキーボードが全面にたっています。
それがジョンの脱退につながるのですが・・・

ただしこのアルバムの曲のクオリティーは最高
です。

【全曲解説というか感想】
1. Final Countdown
 超有名曲。
 基本的には単純なのですが、なんと言っても
 キーボードのリフでしょう。
2. Rock the Night
 少しロック色が強い佳曲。
3. Carrie
 美しいラブバラード。ジョーイのヴォーカルが
 美しい。
4. Danger on the Track
 キーボードから入るロック曲。
5. Ninja
 日本人から見るとタイトルがダサすぎなのですが
 曲は初期の雰囲気を残した哀愁サウンドで、
 個人的にはおすすめです。
6. Cherokee
 ロックンロール曲。
7. Time Has Come
 スローテンポの佳曲。
8. Heart of Stone
 ミドルテンポの曲。
9. On the Loose
 アップテンポの曲。スピード感があります。
10. Love Chaser
 1と雰囲気が似ている曲です。

Sony系なのでiTunes Storeでは買えません。


明日は明日考えます。
iTunesの整理が大変です。

Shout at The Devil/Motley Crue

何か一日とばした形になってしまいました。
昨日からiPodやiTunesの設定をしてたためです。

さて、今日はLAメタルの最高峰のアルバムです。
LAメタルの特徴はなんと言っても派手さになる
かと思います。
特に初期のこの段階ではHR/HMをファッション
として取り入れ(いい意味で言っています)、
それを完全に昇華した傑作アルバムです。

曲の出来としてはこれが最高でしょう。
とにかく変化球ではなく直球でいい曲が多いです。

【全曲解説というか感想】
1. In the Beginning
 まあオープニングの飾りです。
2. Shout at the Devil
 まさにLAメタル。タイトルといい、曲といい
 何とも言えなくいいです。
3. Looks That Kill
 なんと言ってもミック・マーズのリフが効いて
 います。
 シングルカット曲でノリのいいナンバー。
4. Bastard
 普通にHR/HMとしていい曲です。
 変化球なしです。
5. God Bless the Children of the Beast
 アコースティックな小曲。
 次へのつなぎです。
6. Helter Skelter
 The Beatlesのカバー曲。
 オリジナルもHRの元祖なんて言われています。
 それくらいオーソドックスです。
7. Red Hot
 トミー・リーのドラムがおいしいナンバー。
 ドコドコ系の曲ですがこのアルバムでは
 次の8とどっちがベストか悩む曲です。
8. Too Young to Fall in Love
 哀愁を帯びた曲でシングルカットされて
 います。リフがいいです。
9. Knock 'Em Dead, Kid
 ちょっとこの辺になってくるとちょっと
 飽き気味な気もしますが、単独で聞くと
 いい曲です。
10. Ten Seconds to Love
 9と同じです。
11. Danger
 最後はスローで、ハリウッドの妖しさを
 表現した名曲。

iTunes Storeで購入

M!)tley Cr!)e - Shout At The Devil


明日というか今日の次はEにします。

2006-09-16

2112/Rush

カナダのプログレ・ハードの雄Rushの名作。
A面は1曲だけで、ストーリー仕立てになって
います。
もちろんこのA面は名作と誉れ高いのですが、
小作品集的なB面も非常に完成度が高いです。

【全曲解説というか感想】
1. 2112 Overture/The Temples of Syrinx
 ストーリー的には核戦争後の話です。
 世界は宗教が支配してます。
 そんな中ある青年が過去の遺物ギターを
 発見しという話です。
 もちろんそういったストーリーもいいのですが
 曲自体もスリリングな展開です。
 Rushはトリオ編成のバンドなのですが、
 それを感じさせない演奏です。
2. Passage to Bangkok
 B面1曲目は瀟酒な感じのメロディーこの曲。
 何気ないメロディなのですが印象的です。
3. Twilight Zone
 不思議な世界を見事に表した曲。
4. Lessons
 アコースティックで始まる洒落た感じの曲。
5. Tears
 非常に美しいバラード。
 思わず涙があふれます。
6. Something for Nothing
 アルバム最後に曲はHR色の濃い曲。
 ただし決して激しくはありません。

iTunes Storeでは買えません。



明日はMにします。

2006-09-15

Rising/Rainbow

また、70年代です。
Rainbowの2ndアルバムにして最高傑作と言われる
アルバム、いやHR/HM史上最高傑作とまで言われる
アルバムです。

Deep Purpleを脱退したリッチー・ブラックモアは
ELFのメンバーとともにアルバムを制作します。
それが1stアルバムになるのですが、そのメンバーは
結局ヴォーカルのロニー・ジェームス・ディオを
除いて全員クビになります。

この2ndアルバムではHR/HM史上最強のヴォーカリスト
ロニーと最強のドラマー、コージー・パウエルが
参加し、世に言う三頭政治が始まります。

世間的な評価はすでに述べた通り非常に高いです。
特に1,5,6についてはまさに様式美HR/HMに
なっています。
ただし、それ以外の曲は意外とポップなものも
あったりして面白いです。

個人的にはすごいけどRainbowで一番かと
言われると悩むところです。

まあ、Rainbowは時代によって全然違いますからね。

【全曲解説というか感想】
1. Tarot Woman
 まさに様式美。
 リッチーのギター、ロニーのヴォーカル、コージーの
 ドラムとどれをとってもすごいのですが、この曲のポイント
 はキーボードではないでしょうか。
 いい仕事しています。
2. Run With the Wolf
 ちょっと曲的にはつまらないかも。
3. Starstruck
 個人的には大好き。
 こういうリズム好きです。
 様式美とはちょっと違います。
4. Do You Close Your Eyes
 かなりポップな曲。
 この時代のRainbowは様式美のイメージがありますが
 意外とポップな曲も多いです。
5. Stargazer
 ここからはB面なのですが、2曲しかないです。
 しかもつながっていませんが、組曲風です。
 とにかくコージーのドラムがすごい。
 ただしLiveではほとんどやりません。
 それはアルバムの完成度があまりにも高いため
 と言われています。
 We built a tower of stone With out flesh and bone
Just to see him fly Don't know why
 って歌詞はすごすぎです。
6. Light in the Black
 個人的には5よりもこっちの方が好きです。
 ドラムがスピード感があっていいです。

iTunes Storeで購入

Rainbow - Rainbow Rising




明日はRかRかMで。
iPod今日発送されたようです。

2006-09-14

Whitesnake/Whitesnake

Whitesneke渾身の大ヒットアルバム。
まさかWhitesnekeまでアメリカでここまで売れるとは
誰が予想できたでしょうか。
もちろんデビット・カヴァーデールの才能と当時のメンバー
(ビデオに出演し、ツアーに参加したメンバー)の豪華さ
がこのアルバムの大ヒットの要因だと思います。
しかし、時代が後押しをしたというのもまた事実だと
思います。
また、何と言ってもこのアルバムをデビットとともに
作ったジョン・サイクスの才能は侮ることが出来ません。

それはこのアルバムのできと次のアルバムの出来を
見れば一目瞭然ではないでしょうか。

ちなみにツアー用豪華メンバーは次の通りです。
エイドリアン・ヴァンデンバーグ(g)
→元Vandenbergリーダー。オランダ出身。
ヴィヴィアン・キャンベル(g)
→元Dio。現Def Leppard。
トミー・アルドリッジ(ds)
→元Ozzy Osbourne
ルディ・サーゾ(b)
→元Ozzy Osbourne

1. Crying in the Rain
 セルフカバー曲。
 オリジナルよりも格段に感情こもってます。
 個人的には大好きな曲。
2. Bad Boys
 アップテンポの名曲。
3. Still of the Night
 物議を醸した1stシングル。
 Led Zeppelinを意識したサウンドと言われています。
 良くも悪くもこのアルバムを代表する曲ですが、
 個人的には可もなく不可もなくです。
4. Here I Go Again
 こちらもセルフカバー曲。
 2ndシングルで大ヒットしています。
5. Give Me All Your Love
 実は当初はあんまり好きではなかったです。
 こういうタイプの曲ってちょっと苦手じゃないですか。
 RainbowのStarstuckとか。
 ただあるときから急に好きになり今ではこのアルバムで
 1番好きかもしれません。
 ただ、最近の話ではなく10年以上前の話です。
 一応シングルカットされたと記憶しています。
6. Is This Love
 3rdシングルのバラード曲。
 なんかこの時期のデヴィットて絶好調でしたね。
7. Children of the Night
 こちらは当初からのお気に入り曲。
 いわゆるアンセムソングです。ノリが最高。
8. Straight for the Heart
 ちょっぴりポップな作風。いまいち。
9. Don't Turn Away
 アルバム最後はまたまたいまいち。

残念ながらiTunes Storeでは売ってません。



明日はSかMかあえてBかRという線もありますね。
ちなみにiPod注文してしまいました。

2006-09-13

Fly to the Rainbow/Scorpions

ジャーマンHR/HMの至宝Scorpionsの2ndアルバム。
’74年の作品なので80年代ではないのですが、ご勘弁。
なんといってもこのアルバムはこの季節にぴったりです。
ウリッヒ・ロートの泣きのギターといい、
メロディーといい哀愁たっぷりです。

Scorpionsと言えばマイケル・シェンカーの兄としても
有名なルドルフ・シェンカーがリーダーのバンドです。
マイケルも所属していたのですが、UFOに加入する
直前の時期がちょうどこのアルバムの頃になります。
そこで一部マイケルも関わっていますが、なんと言っても
今後70年代のScorpionsの中心的な役割を果たすウリの
活躍が聞きどころです。

【全曲解説というか感想】
1. Speedy's Coming
 アルバムトップはキャッチーなロックンロール。
 昔はあまり好きではなかったのですが、今は結香@気に入っています。
2. They Need a Million
 ここから暗く?なっていきます。
 まあ可もなく不可もなくといったところでしょうか。
3. Drifting Sun
 ウリは泣きのギターも得意ですがこういう
 ロックンロール系の曲もあります。
4. Fly People Fly
 ギター泣きまくりの名曲。すごすぎです。
5. This Is My Song
 ギターは泣きという感じではないのですが、心うたれる
 メロディーと優しいギターが素敵です。
6. Far Away
 美しいメロディーのバラード。
7. Fly to the Rainbow
 アコースティックから入る大作。
 決して激しくはないのですが感情が伝わる涙あふれる曲です。

今日iTunesが新しくなりましたね。
iTMSもiTunes Storeになりました。
残念ながらこのアルバムは買えませんが・・・
iPod買い替えます。多分・・・



明日はWでいきます。

2006-09-12

Iron Maiden/Iron Maiden

NWOBHMの雄Iron Maidenの記念すべき
デビューアルバム。
70年代末HRはオールドウェーブと呼ばれ、
人々の関心はPUNKに移っていました。
しかしながら、HR/HMはNWOBHMという
新たなムーブメントで復活します。
その代表格はいうまでもなくこの
Iron Maiden。
その特徴は疾走感と変調でしょう。
疾走感の秘密は全ての楽器が同じリズムで
演奏することにあります。
このあたりはリーダーでありメインライター
であるスティーブ・ハリスがベースだから
というのにも影響があるのでしょうか。

Iron Maidenはその後HR/HMの王者として
君臨しますが、このアルバムはまさに
NWOBHMの全てが詰まっているといってっも
過言ではありません。

【全曲解説というか感想】
1. Prowler
 鋭いリフとポール・ディアノの
 吐き捨てるようなボーカルが素敵です。
2. Remember Tomorrow
 はじめは静かにスタートしますが、徐々に
 アップテンポにうつり、またスローにと
 テンポの変化だけでも美味しい一曲。
3. Running Free
 Iron Maidenの代表曲のひとつ。
 最初のベースがかっこいい。
4. Phantom of the Opera
 変調の多い曲。アルバムベストソングでしょう。
 ちょっと長めの曲ですが、飽きさせません。
5. Transylvania
 インストナンバー。疾走感がすばらしい。
6. Strange World
 5の余韻を引きずりながら始まるスロー
 バラード。
7. Charlotte the Harlot
 実は昔はこれと8はいまいちだなと思って
 板のですが最近はお気に入りになりました。
 ポールのボーカルがかっこいい。
8. Iron Maiden
 Iron MaidenのIron Maidenというアルバム
 に入っているIron Maidenという曲。
 7でも書いたとおり昔はそんなに好きではなく
 なんでこんな曲にIron Maidenなんてつけたの
 だろうと本気で思ってました。
 でも今聞くといい曲ですね。

iTMSで購入


Iron Maiden - Iron Maiden







明日はSにします。iPodが2日連続で選んじゃいましたから(笑)

2006-09-11

Hysteria/Def Leppard

ある意味80年代の象徴的なバンドDef Leppardの4th。
とにかく80年代のDef Leppardは”売れたバンド”の
イメージがあります。
元はイギリス出身でNWOBHMブームの中でデビューした
バンドですが、NWOBHMっぽさは一切感じない不思議な
バンドです。
また、イギリス出身でありながら、イギリスや日本での
人気よりも、アメリカでの人気の方が高いバンドです。

バンドの歴史を見れば、”不幸なバンド”ではあるの
ですが、なぜかその不幸さを感じさせないポジティブな
バンドです。

Def Leppardは前作Pyromaniaがアメリカで大成功を
収めました。残念ながら史上最大のおばけアルバムで
あるマイケル・ジャクソンの「スリラー」のせいで1位
になることはなかったものの当時アメリカ600万以上の
売り上げを記録しています。(これもある意味不幸?)

その後このアルバムの制作に入るものの、プロデューサー
の問題などで制作は遅々として進みません。
そんな中事件は起こります。
ドラマーであるリック・アレンが交通事故で左腕を失って
しまうのです。
リックはその後驚異的な回復を見せ、何とかアルバムは
完成しますが、当時制作に最も時間のかかったアルバム
という印象がありました。

内容ですが、いわゆるハード・ポップという内容です。
とにかく曲の出来がすばらしく良いです。
これはプロデューサーのジョン・マット・ラングの力が
大きいのですが(当時は6人目のメンバーとまで言われて
いました)もちろん彼ら自身の才能と努力の結晶だと
思います。

個人的にはジョー・エリオットの声とか苦手だったり
するのですが、間違いなく80年代HR/HMの名作です。

バンドは次のアルバム制作中にオリジナルメンバーで
ソングライティングの中心でもあったギターのスティ
ーブ・クラークをアルコールと薬物で亡くしてしまい
ます。

【全曲解説というか感想】
1. Women
 日本・アメリカでの1stシングル。
 一応前作と路線が似ているからとのことらしいの
 ですが、当時は(今も)個人的には感じませんでした。
 ギターソロが変だと思っているのは私だけでしょうか。
2. Rocket
 テクノ?というか機械的な雰囲気のある少し前衛的な
 曲です。
3. Animal
 イギリスでの1stシングル。
 こっちの方が前作と路線が似ているような気がします。
 まさにハード・ポップ。名曲です。
4. Love Bites
 美しいラブ・バラード。全米1位。
 コーラスが美しい。
5. Pour Some Sugar on Me
 ポップロック。
 シングルカットされ、チャートでも2位を記録。
 個人的にはちょっと苦手。
6. Armageddon It
 こちらもハードポップの佳曲。
7. Gods of War
 アルバムの中ではちょっぴり硬派な一曲。
8. Don't Shoot Shotgun
 アップテンポの佳曲。
 シングルカットされてないですが個人的には好きです。
9. Run Riot
 アップテンポの元気な曲。
10. Hysteria
 個人的には一番のお気に入り。
 決してHR/HMではないのですが、とにかく曲がいいです。
11. Excitable
 どうもこういう系は苦手です。悪い曲ではないのですが。
12. Love and Affection
 スローテンポのバラード調の佳曲。

CDを意識しての12曲収録は当時最先端でした。
これもいい曲をそろえることができた結果でしょう。

iTMSで購入


Def Leppard - Hysteria







明日はIにします。

2006-09-10

Trouble In Angel City/Lion

不幸のバンドLionの事実上ラストアルバム。
Lionはイギリス出身のカル・スワン(ボーカル:元Tytan )と
アメリカ人のマーク・エドワーズ(ドラム:元Steeler)が始めたバンド。
日本では異常に受けたのですが、その他ではさっぱりでした。
カルの湿ったボーカルとマークのドラムそしてオーソドックスながら
日本人受けするダグ・アルドリッジのギターが受けたのだと思います。
ただし最終的にブレイクしきれなかったのは後に書く不幸もありますが
曲作りの甘さが大きく影響しています。
しかしながらこのアルバムは曲のクオリティが高いのでおすすめです。

残念ながらマークはこの後事故でケガを負い、結局バンドは解散状態に
なります。
その後カルとダグはBad Moon Risingを結成することになります。

【全曲解説というか感想】
1. Come On
 アルバムトップは普通の曲。
2. Look Up Your Daughters
 スレイドのカバー曲。でもLionらしさ満載の佳曲。
3. Can't Stop The Rain
 ちょっと地味なのですが個人的にはこういう曲は
 好きです。
4. Love Is A Lie
 サビの盛り上げがすばらしい。カルのボーカルが最高。
5. Victims Of Circumstance
 こちらも少し地味ですが佳曲。
6. Stranger In The City
 このアルバムのメイン。ブリティッシュとアメリカンが
 見事に融合しています。
 是非一度聞いてもらいたいです。
7. Hungry For Love
 ポップな曲。LionもLAのバンドです。
8. Hold On
 ダグのギターが印象的。こういうアニメソング風の
 曲こそLion最大の魅力。
9. Lonely Girl
 短いアコースティック・バラード。
 メロディは今ひとつ。
10.Forgotten Sons
 アルバムの中ではアップテンポの曲。侮れません。

改めて通して聞いてみましたがいいアルバムです。
決して新しくはありませんがHR/HMファンが求める
サウンドです。

でもなかなか聞く方法がないですよね。
iTMSでもないですし、アマゾンも高いなあ〜




明日はDかIかSにします。

2006-09-09

Slippery When Wet /Bon Jovi

ということで、今日はこれです。
個人的には初めて買った洋楽CDということで
非常に思い入れがあります。
世の中的に見ても80年代HR/HMブームを
最高潮に持っていったアルバムです。

Bon Joviは当時日本では人気があったものの
アメリカでは出遅れたバンドでした。
当時、アメリカでHR/HMの中心はLAで、
ニュージャージー出身のBon Joviは
メインストリームから外れた格好になります。

そんな中でBon Joviのこのアルバムは
世界の流れを変えました。
このアルバムの完成度の高さはこういった
事実からも推し量ることができます。

発売時のライナーでそれを予測していた
伊藤政則もすごいな。

ちなみにアルバムジャケットは日本盤が
オリジナルで、アメリカ盤はオリジナルが
アメリカで認められなかったため変更
したものです。

でもなんで日本盤のタイトルが
「ワイルド・イン・ザ・ストリート」
なんでしょうか?

【全曲解説というか感想】
1. Let It Rock
 前にも書いたことがありますが、昔は冒頭が
 Pink Framingosという曲として独立していたのですが
 いつの間にか吸収されてしまいました。
 いつからなんでしょうか。うちのCDは発売当初のもの
 なので、しっかりわかれています。
 さて曲自体ですがこの歴史的アルバムの冒頭の曲が
 一番地味なんですね。
 悪い曲ではないですが、一番目立ちません。
2. You Give Love a Bad Name
 1stシングル。全米No.1。
 アカペラから入るスリリングな展開。
 初めて聞いたときの衝撃は忘れられません。
 今もカバーがCMで使用されています。
 また、ライブの定番曲です。
 最後にジョンの"One more time"かけ声の後、
 Shot through the heart and you'er to blame,you give love・・・
 が歌われて、ファンがその後を歌います。
 昔はファンのパートは"A bad name"だけなのですが、
 今では引き続き、
 "I play may part and you play youe gemes,you give love a bad name"
 まで歌います。
 次のNew Jerseyにはライブバージョンが収録されていますが
 そこでは前者です。
 88年の大晦日のTokyo Domeのビデオ(当時フジテレビで
 放送されました)ではファンは前者なのですが、バンドは
 後者を求めているようです。
3. Livin' on a Prayer
 2ndシングル。これも全米no.1。
 2とともに曲作りにはデスモンド・チャイルドが参加しています。
 解説する必要のない超有名曲です。
4. Social Disease
 個人的にはあまり好きではないです。
 このアルバムでは Love is a social disease.で
 次のアルバムでは Your love is a bad medcine.
 なんですね。
5. Wanted Dead or Alive
 3rdシングル。
 もちろん名曲なのですがいわゆる売れ線ではないです。
 あえてこの曲をシングルに選んだBon joviに脱帽。 
6. Raise Your Hands
 こっちの方がオープニングにぴったりです。
 いわゆるアンセムソングです。
 今年の日本ツアーでこの曲をずっとやっていたのは
 うれしい驚きでした。
7. Without Love
 これもデスモンド・チャイルドが参加。
 もしこれをシングルカットしていたらもっと売れたでしょう。
 あまり語られないかくれた名曲。
8. I'd Die for You
 個人的にはベストソング。
 哀愁を帯びたBon Jovi節炸裂です。
 今年のツアーでやってくれたときは大感激しました。
9. Never Say Goodbye
 バラード。これ以降の作品のバラードに比べると
 ちょっと弱いかも知れません。
 女々しさが足りないかな。
10. Wild in the Streets
 アルバムラストはご機嫌なロックンロールナンバー。

今年の日本ツアーでも2,3,5,6,8,10と6曲もやってる
重要アルバムです。ちなみに一番好きかと聞かれると・・・
多分違います。

iTMSで購入

Bon Jovi - Slippery When Wet




明日はLにします。

2006-09-08

Wild Frontier/Gary Moore

Gary Moore渾身の一作。
知ってる人も多いかと思いますが、ゲイリーは
アイルランド出身。
同じアイルランド出身のフィル・リノット(Thin Lizzy
のリーダー・ボーカル・ベース・故人)とは旧知の仲。
フィルの死後発表されたアルバムで、アイルランドの
哀愁が漂う名作です。
もともと泣きのギターが売りなのですが、本作では
それが極限にまで達しています。

また、当時満足のいくドラマーが見つからず、全編
ドラムマシーンを使用したと記憶しています。

個人的には非常に大好きなアルバムです。
またこれからの季節にぴったりだと思います。

ゲイリーは次のアルバム「After the War」を
最後にブルーズに傾倒し、HR/HMの世界から
旅立っていくのでした。


【全曲解説というか感想】
1. Over the Hills and Far Away
 メッセージ性の強い曲。
 個人的には
 As sure as the river reach the sea
 の部分が好きです。
2. Wild Frontier
 アルバムタイトル曲であり、1と並ぶ
 代表曲。
 1同様政治色が強いのですが、
 こちらの方がHR色が濃いです。
3. Take a Little Time
 まあわりと普通の曲です。
 いい曲ですが他が凄すぎる。
4. Loner
 まさに泣きのインスト曲。
 ゲイリーの真髄です。
5. Wild Frontier [12" Version]
 2のロングーバージョン。
 昔(アナログのころ)はシングルが8インチ
 でアルバムが12インチでした。
 12" Versionは12インチサイズのシングル
 ということです。
 主にギターが多く加えられています。
6. Friday on My Mind
 少しポップな曲。
7. Strangers in the Darkness
 スローテンポのバラード曲。
8. Thunder Rising
 アップテンポの曲。
 ゲイリーのギターテクを堪能できます。
9. Johnny Boy
 心に染みるアイリッシュ・バラード。
 名曲です。
10. Over the Hills and Far Away [12" Version]
 1のロングバージョンです。
 冒頭では名曲Out in the Feildなどが一部聞けます。
11. Crying in the Shadows
 元々は故・本田美奈子さんに提供されたThe Cross
 (愛の十字架)のセルフカバー曲。

ちなみに5、10,11はCD用のボーナストラックです。
当時はLP(アナログ盤)は2800円、CDは3200円
だったので、CDにボーナストラックがつくことは
よくありました。

iTMSで購入


Gary Moore - Wild Frontier







ちなみに本田美奈子さんはこちら


本田美奈子 - 本田美奈子: 2000(ミレニアムベスト) Best - The Cross(愛の十字架)




明日はBでいきたいと思っていますが、Sにするかも知れません。

2006-09-07

Keeper of the Seven Keys Part2

ということPart2です。
詳しくは前日の内容を参照してください。
個人的にはこちらの方が好きです。
Helloween節炸裂の名曲オンパレードです。

【全曲解説というか感想】
1. Invitation
 やっぱりオープニング曲
2. Eagle Fly Free
 究極のHR/HM曲。
 まさに完全無比とはこの曲のためにあります。
 疾走感・メロディー・ソロ(ドラム・ベースも
 ソロあり)どれをとってもファンが「こうあって
 ほしい」を実現した夢の一曲です。
3. You Always Walk Alone
 このアルバムでは目立たない曲
4. Rise and Fall
 楽しい曲。こんなちょっと変わった曲もHelloweenの魅力
5. Dr. Stein
 4と同路線。こっちの方がクオリティは上。
6. We Got the Right
 バラードというか少しスローテンポの曲。
7. March of Time
 Helloween節全開の名曲。
8. I Want Out
 7同様Helloween節全開です。
 かっこよさはこちらの方が数段上。
 実は一番好きだったりします。
9. Keeper of the Seven Keys
 またまた13分を超える大作。
 やっぱり飽きのこない曲なのですが
 ちょっぴり変調気味。
 途中のメロディーは最高にかっこいいです。
10. Save Us
 ボーナストラックだっとと思います。

やはりiTMSにはありません。


明日はGでいきます。

2006-09-06

Keeper of the Seven Keys, Part. 1/Helloween

ドイツが誇るHellowenの大傑作かつ出世作。
HR/HMをはじめとしたRockの中心は英米です。
ドイツは第3番目の市場ですが、どうもドイツ出身の
バンドにはマイナー臭さがつきまといます。
ただこれは悪い意味ではなく、むしろ日本人にマッチ
したサウンドであるケースが多いです。
Helloweenはまさにその典型と言えます。
このアルバムはPart.1とタイトルにあるようにPart.2が存在
します。
そもそも2枚組みにしたかったものを2回に分けて
レコード会社が出すようにしたのです。
この2枚のアルバムは方向性は同じものの、
実は重要な意味があります。

Helloweenはギター・ボーカルだったカイ・ハンセン中心の
バンドでした。
カイのボーカルは味があるもののお世辞にも上手いとは
言えません。
このアルバムからは新たにマイケル・キスクがボーカル
として加入し、カイはギターに専念します。
このPart.1はそれまでの中心だったカイが中心となった
アルバムで、次のPart.2はもう1人のギター、マイケル・
ヴァイカートとキスクが中心になります。
その後カイは脱退してしまうのですが、そういう意味で
バンド内の主導権が移りつつある過渡期に2枚の
アルバムは存在していると言えます。

【全曲解説というか感想】
1. Initiation
 前置きの曲です。
 Judas PriestのHellionやBon JoviのPink Framingo
(最近は独立した曲じゃなくなったらしいですが・・・)
 やIron MaidenのIdes of Marchやプリプリのベストの
 オープニングみたいな感じです。
2. I'm Alive
 Helloweenを代表する名曲。
 比類なき疾走感はまさにHelloweenサウンド全開。
3. Little Time
 特に可もなく不可もなく
4. Twilight of the Gods
 アップテンポのHelloweenらしい曲。
5. Tale That Wasn't Right
 いわゆるバラードですが、スケールは大きいです。
6. Future World
 ちょっと面白い曲なのですがいい曲です。
 個人的にはかなりのお気に入り。
7. Halloween
 13分を超える大作。
 曲は大きく展開しますが2に劣らぬ疾走感が魅力。
 長いが決して飽きない曲。
8. Follow the Sign
 アルバム最後の余韻。

iTMSでは残念ながら提供されていません。



明日はこの勢いでPart.2にします。

2006-09-05

Appetite For Destruction/Guns N' Roses

80年代伝説のバンドGuns N' Rosesのメジャーデビューアルバム。
死人が出ていない(と思うのですが)、一応現存するにもかかわらず
伝説になっているという珍しいバンドです。
でもそれくらい凄いバンドでこのアルバムは80年代HR/HMブーム
の頂点に立つアルバムだと思います。

Guns N' Rosesはこのアルバムに先立ち自主制作で
「Live?!★@ Like A Suicide」を発表し、爆発的なセールスを
記録します。
私も田舎の高校時代「Live?!★@ Like A Suicide」をレコード屋で
手に取るものの買わずに後々大後悔したという悲しい記憶をもっています。
あの時買っておけば・・・
その代わりといってはなんですが、後に日本のみで発売され
すぐにクレームが入り、発売中止になった「Live From The Jungle」
は持っています。(発売当時買いました。ちょっと自慢)

そんな思い出はさておき、アルバムの内容ですが、
曲はハードロックンロールといった感じでしょうか。
とにかくかっこいいです。
音も全体的にソリッドでまたでかい。
(これはうちのCDの固有なのでしょうかこのCDだけやたらと音がでかいです)
最初にも書きましたが、80年代HR/HMブームはこのアルバムで頂点を
迎え、そして方向が変化していきます。
このアルバムのヒットがなければMetallicaの大ヒットも、グランジの台頭も
なかったのではないでしょうか。
まさに歴史に残る名盤です。
そして今も現役のアルバム(古臭くない)です。

【全曲解説というか感想】
1. Welcome to the Jungle
 代表曲。まず間違いなくガンズといえばこの曲が紹介されます。
 それくらい有名なので解説は必要ないと思うので感想を。
 一番好きな曲ではないです。
2. It's So Easy
 アクセルは7色の声を持つボーカルだそうで
 アクセル声低いバージョンで代表曲です。
 とは言うものの最後は高音バージョンに移行します。
3. Night Rain
 よく知ってる有名曲なのですが、いまひとつ印象が
 ありません。(あくまで個人的な見解です)
4. Out Ta Get Me
 冒頭のリフが印象的な1曲。
5. Mr. Brownstone
 渋いロックンロール。
 アクセルの声がセクシー。
6. Paradise City
 スローテンポから入り最後はアップテンポで終わる
 スケールの大きな曲。
7. My Michelle
 個人的には一番のお気に入り。
 リフのかっこよさ、ボーカルのかっこよさなど最強です。
8. Think About You
 いわゆるロックンロールなのですが、秀逸の出来。
 隠れた名曲(隠れていないか)です。
9. Sweet Child O' Mine
 数あるHR/HMバラードの中でも特にお気に入りです。
 個人的にはギターソロにしびれます。
10. You're Crazy
 アップテンポの勢いのある曲。
11. Anything Goes
 ロックンロール全開曲。
 個人的にはこういう雰囲気にロックンロールをもっとも
 感じます。
12. Rocket Queen
 アルバム最後はスケールが大きい曲です。

iTMSで購入


ガンズ・アンド・ローゼズ - Appetite for Destruction







明日は・・・昨日悩んでいたもうひとつのG、H、Rが候補なのですが、
つぶしのききそうなHにします。

2006-09-04

Blizzard of Ozz/Ozzy Osbourne

Ozzy Osbourneの1stアルバム 。
Black Sabbathを脱退したオジーは自分の理想を求めて
このアルバムを作ったのだと思います。
伊藤政則氏の解説にも「これがハードロックなんだ」と
書かれています。
折りしも時代は NWOBHM、この年のアルバムは
名作が多いのですが、その中でも秀逸な作品です。
ファンが次はこうなってほしいと思った通りになる
いい意味で先の展開が読める、アルバムです。

もちろんこのアルバムの聞き所は何と言っても
ランディー・ローズのギターとドン・エイリーの
キーボードです。
特にランディに関しては涙なしには聞けない
ファンも多いはず。
ギターそのものもそうなのですが、ランディー
そのものが哀愁なのです。

知っている人も多いとは思いますが簡単に
紹介します。
以下伊藤政則氏のヘヴィ・メタルの逆襲から
話を簡単に引用しています。

サバスを脱退したオジーはバンドメンバーの
オーディションをはじめます。
オジーと言えば悪魔の権化のようなイメージでした。
そんなオジーのところにギターオーディションに現れた
ランディは天使のような人物でした。
ランディーは見事ギタリストの座を手に入れ、
オジー・オズボーンバンドもまた成功への階段を歩みます。
そんな最中ランディーは帰らぬ人になってしまいました。
飛行機事故でした。若すぎる死でした。

ランディは短い活動期間の中に多くの功績を残した
と言えます。
オジー・オズボーンに残したのはこのアルバムと
次のDiary of a Mad Man、そして死後発表された
ライブアルバムTributeだけですが、いずれも
名作です。
ランディのギタースタイルは80年代のギタースタイルに
多大な影響を与えました。
個人的にはリフ・メーカーとしてのランディを評価します。
またランディーがかつて在籍したQuiet Riotが死後
再結成し、全米No.1になります。
Quiet Riotの大成功はLAメタルのブレイクへとつながります。

【全曲解説というか感想】
1. I Don't Know
 2と合わせて代表曲。ランディーのギターを堪能できる
 曲です。
2. Crazy Train
 何はともあれこの曲でしょう。冒頭のずしりとつきささる
 リフから明るいメロディーへの展開は最高です。
3. Goodbye To Romance
 美しすぎるバラード。この曲の主役はドンだと思いますが、
 これほど完璧なバラードはないと思っています。
4. Dee
 ランディーのアコースティック小曲。
 ライブアルバムではこの曲の録音風景をボーナス
 トラックで聞くことができます。
5. Suicide Solution
 この曲を聴いて自殺したと訴訟が起きた曲。
 オジーらしさ全開です。
6. Mr. Crowley
 不朽の大傑作。
 「あなたが名曲と思うHR/HMは?」という投票を行えば
 必ず上位に入ると思います。
 ちなみにこの曲は20世紀最大の魔術師アレスター・
 クローリーとの決別がテーマです。
 70年代HRはドラッグと相俟って悪魔主義が流行して
 いたんですね。
 曲はまず、荘厳なドンのキーボードソロから入ります。
 そして悪魔主義のトップに君臨したオジーがクローリーとの
 決別を歌い上げます。
 最後はランディーの情感あふれるギターで締めくくられます。 
7. No Bone Movies
 特にこれといったコメントはありません。
 個人的にはあまり好きではないです。
8. Revelation (Mother Earth)
 次の9と組曲になっています。
 心に染みる曲です。
9. Steal Away (The Night)
 アルバム最後はの8との組曲。
 



残念ながらオジーのアルバムはiTMSでは買えません。
ソニーさんお願いします。
一応トリビュートアルバムはあるのでそちらを紹介しておきます。
Bat Head Soup - A Tribute to Ozzy

Billy Sherwood, Jay Schellen, Joe Lynn Turner, Paul Taylor & Steve Lukather - Bat Head Soup - A Tribute to Ozzy

The World's Greatest Tribute to Ozzy Osbourne

Children of Bodom - Flying High Again: The World's Greatest Tribute to Ozzy Osbourne


明日はどっちにしてもGにします。
ついでに伊藤政則氏の本も。高いなあ・・・


2006-09-03

Somewhere in Time/Iron Maiden

NWOBHMの雄Iron Maidenの6th。
発売当時は問題作とされていました。
同時期に発売されたJudas Priestの「Turbo」とともに
シンセサイズドギター(なんか古いですね、当時は最先端
だったのに・・・)を導入したためです。
しかし使っているのはほんの一部ですし、そんなことで
このアルバムの評価がされてしまったのは残念です。

Iron Meidenには1stやPowerslaveなど名作が多いのですが、
曲のクオリティーでいえば最高傑作だと個人的には
思っています。

Iron Maidenのメインライターはリーダーのスティーブ
なのですが、このアルバムでは後から加入した
エイドリアン・スミスの活躍が目立ちます。
この新旧のバランスがこのアルバムの魅力でしょう。

【各曲解説というか感想】
1. Caught Somewhere in Time
 いわゆる問題作の現況ですが、冷静に聞けば疾走感
 といい、メロディーといい最高です。
 アルバムジャケットはこの曲の元になった映画
 「ブレードランナー」(原作は「アンドロイドは
 電気羊の夢を見るのか」)の世界観です。
 ブレードランナーは最近ではFF12 にも影響を
 与えていますね。
2. Wasted Years
 かなりキャッチーなメロディーですが、これが
 エイドリアンの魅力です。かなり好きです。
3. Sea of Madness
 こちらもエイドリアンの作品。
 途中のwow wowの部分が好きです。
4. Heaven Can Wait
 ライブで比較的取り上げられる曲。
 個人的にはあまり好きではなかったのですが、
 これを書くのに改めて聞いてみると・・・
 いいですね。
 メイデンは曲のクオリティーが高いですね。
5. Loneliness of the Long Distance Runner
 個人的にはメイデンの最高傑作だと思います。
 スティーブの作品なのですが、先ほども書いた
 通り、このアルバムではエイドリアンの活躍が
 目立つのですが、その中でスティーブが意地を
 見せたといったところでしょうか。
 曲の展開、疾走感、メロディー、リフ何を
 とってもメイデンでです。
 隠れた名曲にするにはもったいなさすぎです。
6. Stranger in a Strange Land
 エイドリアンの作品。
 ミドルテンポの佳曲です。シングルにも
 なりました。
7. Deja Vu
 デイブとスティーブの共作。
 キャッチーな佳曲。ある意味スティーブ
 らしくはないのですが、いい曲ですし、
 まさにこのアルバムがミラクルなところです。
8. Alexander the Great
 アルバム最後はアレキサンダー大王。
 コンセプトアルバムではないんです。
 スティーブらしい曲です。

iTMSで購入

Iron Maiden - Somewhere In Time




明日はOで始まるバンド?
ついでに映画と本も紹介します。




2006-09-02

Rage For Order/Queensryche

サンフランシスコ出身のQueensryche(本当はyの上に・・)の3rd。
前にも述べましたがLAメタルブームは雨後のタケノコのように
多くのバンドをデビューさせました。
Queensrycheもそのひとつでロニー・ジェームス・ディオと
ロブ・ハルフォードを髣髴とさせるジェフのボーカルスタイルと
ブリティッシュに影響を受けたサウンドで日本では注目されました。
この3rdアルバムでは”近未来”的なサウンドを展開しています。
次のコンセプトアルバム「Operation:Mindcrime」では期待通りの
作品を作り上げています。

もちろん「Operation:Mindcrime」も凄いアルバムですが、この
アルバムも負けず劣らずの大傑作アルバムです。
20年近く立つ今聞いても”近未来”を感じるところが凄いです。
でもジャケ写のジェフの髪型はスゴイな!

【全曲解説というか感想】
1.Walk In The Shadows
 まさに情景の浮かぶサウンドとはまさにこれでしょう。
 ジェフのハイトーンボイスに印象的なリフ。
 決して派手ではありませんがセンスというかインテリジェンスを
 感じます。
2.I Dream In Infra Red
 けだるい雰囲気ですが、何と言うのでしょうか、白昼夢というか
 ふわふわした感じ(表現が下手だな)の不思議な曲です。
3.Whisper
 A面は不思議な雰囲気の曲が多いです。
4.Gonna Get Close To You
 一番近未来的なサウンドです。
 そういう意味でこのアルバムの代表曲とされるケースが多いです。
 個人的には一番ではないです。
5.Killing Words
 雰囲気的には2に近いのではないでしょうか。
 何か不思議な感じがする曲です。
6.Surgical Strike
 アップテンポの曲。
 アルバム全体を通して聞いているとアップテンポをなぜか感じないのが
 不思議なところです。
 こんなところにさりげなく名曲がという感じです。
7.Neue Regel
 ミドルテンポの佳曲。
8.Chemical Youth (We Are Rebellion)
 このアルバムを通して聞いている分にはさほど感じないのですが
 iPodなどでこの曲だけを聞くとかなり正統派のHR/HMです。
 やっぱりこのアルバムは曲のクオリティが高いですね。
9.London
 個人的にはアルバムのハイライトだと思っています。
 正統派のHRバラードです。
 最後のダッダ、ダッダ、ダッダから次の曲に移るところが
 たまりません。
10.Screaming In Digital
 4は一番近未来的だと書きましたが、HR/HMという観点から見れば
 この曲の方が近未来的な感じがします。
 聞き所はギターソロ前からギターソロに至る展開です。
11.I Will Remember
 最後はアコースティックな曲。
 アルバムの余韻に浸りながらついつい涙がでてしまう名曲です。

iTMSで購入

Queensr!)che - Rage for Order



明日はIで始まるバンドです。

2006-09-01

Girls, Girls, Girls/Motley Crue

Motley Crue(本当oとuの上に・・が付きますが)の4枚目アルバム。

Motley Crueと言えば先日も書いたLAメタルの代表バンドです。
1、2枚目のアルバムはLAメタルの王道的なサウンドで、
3枚目からはロックンロールサウンドになっています。
イメージ的にも3枚目まではLAチックな派手なイメージなのですが
このアルバムはまさに”男のロックンロール”的な黒いイメージです。
3枚目のアルバムの後、ヴィンスは交通事故で逮捕(Hanoi Rocksの
ラズルの死の事故です)、またニッキーはドラッグ問題を抱えるなど
バンドは問題山積。
果てはニッキー・シックスは2人いた疑惑まで飛び出し散々な状態で
あったと思います。
一方ではアメリカでは売れていなかったBon Joviが大ブレイクし、
]R/HMムーブメントが頂点に向かう真っ最中。
そんな中で発表されたこのアルバムはMotley Crueの存在感を示した
傑作アルバムだと思います。
Motley Crue 自身も次のDr.Feelgoodで最盛期を迎えることになるのです。

バンドの中心メンバーやメインソングライターがベースだというのはそうそう
あることはないと思うのですが、NWOBHMの代表格Iron Maidenでは
スティーブ・ハリスが、そしてLAメタルの代表格Motly Crueでは
ニッキー・シックスがその役割を担っていたというのは偶然ですが
面白い事実ではないでしょうか。

【各曲解説というか感想】
1. Wild Side
 とにかくリフがかっこよすぎます。
 このリフがこのアルバムの男臭さの決め手です。
 モトリーはギターのミック・マーズが一番地味で人気がないという
 HR/HMバンドにあるまじき状態の変なバンドなのですが、
 ミックのリフは過小評価だと思います。
 多分ルックスのせいだと思うのですが、とにかくミックのリフは
 すごいです。
2. Girls, Girls, Girls
 こんなタイトルの曲(というかアルバムタイトルですが)モトリーにしか
 できません。でもモトリーだとはまっちゃいます。ここでもミックが
 さりげなく大活躍です。
3. Dancing on Glass  
 確かドラッグのことをテーマにしている曲だった気がします。
 ダークなイメージのロックンロールですが、最後のピアノが
 印象的です。
4. Bad Boy Boogie
 本当にブギーです。日本人というか日本のHR/HMファンて
 こういうブギーとかロックンロールってちょっと苦手ですよね。
5. Nona
 ニッキーが亡くなったおばあちゃんに捧げた短い曲。
6. Five Years Dead
 ここから昔で言うB面ですが、ロックンロール全開です。
7. All in the Name of...
 何と言う歌詞でしょうか・・・
 今の日本でこんなの歌うと逮捕されそうです。
 ”For sex and sex I'd sell my soul”なんてモトリー以外では
 考えられません。
8. Sumthin' for Nuthin'
 引き続きロックンロール。
9. You're All I Need
 モトリーのバラードとしてはHome Sweet Homeが有名ですが、個人的
 にはこっちの方が好きです。
 最初は単純なラブソングだと思っていたのですが、良く歌詞を読ん
 でみると一筋縄ではいかない内容です。
 簡単に言えば好きな女の子を独り占めしたくて殺してしまったと
 いう内容です。 PVはアメリカでは放送禁止になったと記憶しています。
 今で言えばストーカー殺人ということでしょうか。
 ”I got so much to learn about love in this world.
 But Finally we made a news”のあたりはなんて切ないのでしょうか。
 次の曲はライブなので実質アルバムラスト曲ということになると 思いますが、
 それまでのロックンロールアルバムを締めくくるには 違和感があるものの、
 ぴったりする気がしてなりません。
10. Jailhouse Rock [Live]
 取り合えずライブです。

iTMSで購入

M!)tley Cr!)e - Girls, Girls, Girls






明日はQで始まるバンドです。