このアルバムからヴォーカルはジョー・リン・ターナー
となりいわゆる後期に入ります。
もちろんジョーのセンスやヴォーカルスタイルが与えた
影響も大きいのでしょうが、何と言ってもプロデューサー
として参加し、ベースの座に収まったDeep Purple時代か
らの盟友ロジャー・グローバーの力がこのアルバムでは
大きな役割を果たしていると言えるでしょう。
音作りはもちろんロジャーは作曲能力にも長けているため、
曲のクオリティーも高く(これは曲を提供したラス・バラ
ードによる面もありますが)いい意味でリッチーがギタリ
ストに専念できているのではないでしょうか。
それゆえ、Rainbow時代で最もリッチーが弾きまくっている
との評価もあります。
三頭政治の時代やコージーがいた頃は、なんとなく鬼気迫る
感もあるのですが、ここではそれは感じられないものの、
誰に気兼ねすることなく演奏するリッチーがいるのです。
【全曲解説というか感想】
1. I Surrender
ポップな名曲。
いわゆる売れ線的な曲であることに違いはないのですが
哀愁を帯びたそのサウンドは感動的であります。
よく聞くとリッチーもかなり弾いています。
2. Spotlight Kid
ジョー時代のライブオープニング曲。
1と並んでこのアルバムの代表曲。
1よりもリッチーのギターはストレートです。
3. No Release
やりたい方向はわかるのですが、ちょっと足りない。
この方向性が開花するのは次の次のアルバムBent Out
Of Shapeでしょう。
4. Magic
いい曲だという話は余り聞いたことがないのですが
個人的には1と並ぶ名曲だと思います。
こちらもラス・バラードなのでうなづけますが、
もっと評価が高くてもいいと思うのですが・・・
ポップな中でもリッチーのギターがポイント
押さえて泣かせてくれます。
5. Vielleicht das Nachste Mal (Maybe Next Time)
短めのインストナンバーですが、リッチーの中で
いやHR/HM史上最も美しくそして感情のこもった
感動的なギターインスト曲だと思います。
6. Can't Happen Here
アップテンポな佳曲。
後期を象徴する曲です。
7. Freedom Fighter
こちらもまあまあの曲。
8. Midtown Tunnel Vision
正直つまらない。中途半端。
9. Difficult to Cure [Beethoven's Ninth]
ベートーベンの交響曲第九番(第九)を題材と
したインストナンバー。リッチーの遊び心が
満載です。
iTunes Storeで購入
明日は・・・Nにします。
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