2006-10-17

Theatre of Pain/Motley Crue

Motley Crueの3枚目のアルバム。
LAメタルのトップバンドであったMotley Crueは、LAメタルブームが
落ち着いてきたこの時期、中途半端な状況にあったと言えます。
ヴィンス・ニールの事故の問題、ニッキー・シックスのドラッグの
問題などバンドの抱えた問題は山積みでした。

そんな状況で出たこのアルバムもまた中途半端であったと言わざる
を得ません。
LAメタルからロックンロールへの転進を図ろうという意図は伝わっ
てくるものの、完全に昇華しているとは言えません。
その方向に結論が出るのが次の4thであり、そして完成するのが
5枚目のDr.Feelgoodでしょう。
ただそんな中にもいくつかの光る曲があるのはさすがです。

【全曲解説というか感想】
1. City Boy Blues
 ロックンロールというかブギーです。
 アルバム最初の曲としては多少地味な感が否めませんが中々
 よくできた曲ではあります。
2. Smokin' in the Boys' Room
 カヴァー曲。これも完全にブギーです。
 シングル曲でもあります。
3. Louder Than Hell
 2ndまでの方向性に近いような気もしすが、ちょっと退屈。
4. Keep Your Eye on the Money
 ロックンロール色が強い曲。これ以降のアルバムの方向性に
 近いと思います。
5. Home Sweet Home
 いわずと知れた名曲バラード。
 これ1曲のためにアルバムを買っても損はないと思います。
 曲の冒頭のキーボードはドラマーのトミー・リーの演奏
 なのですが、これだけでトミーはBurrn!の人気投票キー
 ボード部門でトップになったというほどの凄さです。
6. Tonight (We Need a Lover)
 この曲の中ではミックのリフが珍しく際立った曲。
 後の名曲Kickstart My Heartに雰囲気が似ています。
7. Use It or Lose It
 アップテンポの比較的へヴィーな曲。
 悪い曲ではないと思いますが、何か一つ足りない気が
 します。このアルバムの曲ってそういうのが多いです。
8. Save Our Souls
 スローかつヘヴィーな雰囲気の曲。実際はそれほどへ
 ヴィーではありません。
9. Raise Your Hands to Rock
 アコースティックも入ったアンセム曲。
 これも今一歩なんですが・・・悪くないだけに惜しい。
10. Fight for Your Rights
 ミックのリフが印象的。ただしメロディラインが良く
 ない。

iTunes Storeで購入

M!)tley Cr!)e - Theatre Of Pain


明日はBでいきます。

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